あるバンドマンの生存戦略

ビジネスマインド

こんにちは!じょーじあです!

 

ちょっと今日は人の話を

 

僕の知り合いに

「言わば音楽で成功した」

という人がいます。

 

アニメなど見ていると

普通にクレジットに名前が名前が載っていて驚いたりすることもしばしば

雑誌などにも取り上げられたりして

俗にいう売れっ子だと思います。

 

自分で会社を設立して、今となっては社長。

 

 

そんな彼はもともと普通のバンドマンで

それこそ数ある「日の目を見ずに終わるであろう1人」だったのですが

 

そんな彼の

 

現状を打開してそこに至るまでの戦略が見事で

 

言ってしまえば、そのやり方は

 

「ビジネスを意識した戦略」

 

で勉強になるなと思いブログを書こうと思いました。

気になる人は是非読んでみてください!

 

では本編です。

 

 

これは前提としてTwitterやFacebookなどSNSは無い時代の話です

 

約10年位前。

 

そもそも世間的にバンド自体がそんなに人気があるという感じではありませんでした。

基本的にライブに来るお客さんは

身内だったり

友達だったり

 

集客だって

今ほどインターネットが活発でも無いですから

Youtubeも今みたいな使われ方はしてません。

出来ることといったら

ビラとかを無闇に配るとか

ポスター貼るとか

超アナログで

今考えたら

「そんなんで来る訳ないじゃん」

っていうのをみんな当たり前にやってる感じです。

 

ただそんな中でも彼のバンドは

そこそこの結果を出していたのですが

ぶっちゃけ

 

「らちがあかない!」

 

「このままやってても音楽で飯が食べれない!」

 

というわけで

 

彼はやり方を変えました。

 

ビジネス的に言うと

 

市場を変えました

 

活動するシーンを変えたと言うことです。

 

そもそも活動を続けるならお金を稼げなければ話にならない。

けれど今やってるアマチュアバンド〜インディーズバンドのシーンは

 

  1. 稼げなくて当たり前
  2. やってればいつか・・・
  3. 売れないのは実力がないから(売る努力は後回し)

 

みたいなのが当たり前で

そんな市場にいるお客さんは

まぁお金は使わないですよね

バンド自体がまず買もらう為に努力しませんから

CDやグッズなんてまず売れません。

 

ならば手っ取り早く

 

お金を使ってくれるお客さんがいる市場へ

 

という考えになりました。

 

それはどこか

 

オタク文化

 

この頃から次第に

深夜アニメやらが話題になってきて

そんなガチのオタクじゃなくても

見始める人がちらほら出てきたタイミングでした。

 

彼自身がオタクで、そうゆう交流もあり

言ってしまえば彼らの行動は分析済

というか自分がそっち側の人間ですからね(笑)

 

「自分の趣味にはお金に糸目をつけない」

そんな人達がファンになってくれればと

考えた訳です。

 

そして目をつけたのが

 

コミックマーケット

 

通称コミケ

 

年2回開催され、2回トータルの市場規模は

約300億円です。

 

コミケの参加者は

欲しいもの、良いものを

「買いに」来てますから。

何となくフラっと来てる人なんてまず居ない。

まじで戦場ですから、、、

 

ここならCDも売れるのではないかと!

 

そんな訳で

 

彼は武道館を目指す訳でもなく

メジャーデビューを目指す訳でもなく

 

 

その年の冬にコミケでCDを売る

 

これが最初の目標となりました。

 

 

 

自分のやりたいことをやると言うよりも

売れる市場にポジションを移し、ターゲットを変えた。

言ってしまえば、稼ぎやすいジャンルに素直に移行した

ということですね。

ビジネスで言えば当たり前の考え方ですが

こと音楽になったら

どうしてもプライドとか拘りますからね、、、

やりたい事とか簡単には変えられないし

バンドやっててこんなこと考える人は

まぁ1割居るか居ないかですね(笑)

 

 

まず最初にやったこと

 

3つ

 

  1. 市場調査
  2. 自己分析
  3. 自分たちのコンセプトと打ち出し方

 

コミケで売られるコンテンツは

本、CD、ゲームなど色々ありますが

 

参入するのはCD、音楽のカテゴリです。

 

そこのカテゴリで

どういったものが売れていて、人気があるのかを調査。

 

分かったことは

 

  1. テクノやユーロビートのような打ち込み系が多い
  2. 出品参加者は少人数か個人が多い
  3. 初参加でも印象に残ったり、売り場が目立てば買ってもらえる。

 

 

あと、このコミケでめちゃくちゃ売れてる人は

後にメジャーデビューしたり

商業案件を取ったりしてる人もいるということ。

 

それと意外と元バンドマンがいて

それがかなり売れいた。

 

 

ここら辺を踏まえて打ち出したコンセプトは

 

  1. 徹底的に生演奏にこだわる
  2. 珍しい楽器の使用
  3. 作品のクオリティの追求
  4. 衣装や小道具など全てにおいて、一貫したコンセプトの確立
  5. 大人数の編成

 

 

①の生演奏にこだわる

これはバンドマンが売れていた理由の一つでした。

もともとパソコンのみで作曲している人が多いため

まだまだ生演奏は新鮮でウケがいい。

 

自分ももともと第一線でやっていたバンドマンですから

演奏は生で当たり前。

(当たり前が,そのまま武器にできるとか最強過ぎる!!)

②も①に付随して、生演奏感をより高める為。

 

③は、もともとコミケは商業的なイベントというより

「お祭り」的な要素も強いので

割と趣味の延長戦上でやってる人がいる中で

(そもそもその趣味のクオリティが半端ないんですけどね^^;)

プロ並みのクオリティを追求した作品作り。

その為に、全財産を突っ込んで機材の調達をした。

 

④これはもう典型的なブランディングのようなもの。

初期から世界観を徹底して作って

「この感じといったら自分達」

というイメージを植え付ける。

 

HPのデザインから

中身のメンバー紹介の衣装まで徹底して統一。

もちろんCDのジャケットや

中のブックレットも!

 

⑤は、これはもう普通に考えたら

デメリットしかない事なのですが

あえてこの形で活動。

人数が多ければスピード感も遅くなるし

お金の面で言えば

一人当たりの取り分も減る

なので

周りの人達は

必要な時に外注をするのが主流だったが

(楽器の演奏とか)

それをあえてメンバーとして正式に迎える。

これによって世界観の表現がより強まる。

 

コスプレとか当たり前の場ですから

数人が衣装などの見た目を頑張っても

 

普通です

 

容易く埋もれます(笑)

しかしそれが同じコンセプトの元

同系統の衣装で揃えると

 

「なんだあの人達?」

 

って思ってくれるくらいのインパクトが出やすいです。

 

 

 

これらを通して

早い段階で差別化を計りました。

 

もう徹底的に話題性を作ろうとしたんですね。

その場にいたら目を引くくらいの世界を展開。

 

言ってしまえば

彼はもうこの段階で

プロデュースという観点で見ていたのかもしれないですね。

 

 

 

 

この段階でやっていたことをまとめると。

 

もともと持っていた自分達の強みが

そのまま差別化につながったので

その部分を強化し、全面に押し出す。

 

とにかく自分達を知ってもらうための

フックを強める。

 

他と同じことをしても

需要は有るから、ある程度はいけるかもしれないが

それだと埋もれてしまう。

 

言ってしまえば

 

「初見で興味を持ってもらえるか?」

 

ネットビジネスにおいてのプロフィールも一緒です。

通りがかった時に気にしてもらえるか。

 

普通というか

当たり障りないこと書いていても

誰も気にしません。

人が他人に対する興味ってそんなモンです、、

 

 

 

そして

仮に興味を持ってもらえた場合に

次に来る情報で

「もっと気になる」

っていうフックを用意する。

 

「なにそれ?ちょっとどんなんか見てみようかな?」

ってなったら勝ちです!

 

 

そして制作するCD(コンテンツ)の

クオリティが高く、独自性の高いものだと伝える

この場合だと

全曲生演奏

(これは本当に珍しかったらしい)

コスパが悪いからというのもありますね。

 

 

 

これらの武器を引っ提げて

いざ迎えるコミケ当日。

 

 

その前に。

 

 

普通のバンドが

一回のライブとかイベントで

CDを手売りする時の平均販売枚数は

 

大体、0から良くて5枚くらいです。

一枚¥500から¥1000で販売してます。

こんな世界です、、、

 

 

 

 

じゃあ彼はコミケで何枚売ったのか

 

約100枚

 

¥1000×100枚で

10万円です。

金額だけ見たら大したこと無いかもしれませんが

 

バンド業界で無名のバンドが

初日手売りで100枚売ったら伝説です、、、

 

まぁコミケでは数千枚売る人がバンバン居ますけど。

 

 

ただもともと居た彼の環境では

有り得ない結果を出したわけです。

 

 

 

ここまでをまとめると

 

まず一番大きかったのは

現状の上手くいってない状況に対して

思考をし続け、活動の方向性をガラッと変えたこと。

 

「どうやったら売れるか?」

という問に対して

「売れやすいところに行く」

これが近道だったかなと思います。

 

まぁコンテンツビジネスも「稼ぐ系はやり易い」

というのも有りますしね。

 

あとは市場の調査と分析。

 

ターゲティングとペルソナ作りに

近いものがありますね。

 

「何をやったらウケるのか」

 

要は顧客理解。

その上で自分達の強みを活かす!

という順番が大事かなと。

 

 

もしかしたら

彼が今まで普通のバンドでやってきた事を

戦略など無しに、そのままやっていても

この結果が出たかもしれませんし

 

現状のこの市場で売れている人達が

やっていることを真似しても

上手くいってたかも知れませんが

 

彼は上手く隙間をついて

ポジションを獲得した感じ。

そしてこの作り出したポジションが

後にいい方向に働きます。

 

 

ちゃんと考えて行動。

意味のある努力をするのが大事ですね。

 

 

という感じで、

最初の目的は果たし

まずまずの結果も得られた訳ですが

 

ここまでって要は

 

  1. Twitterアカウント作成
  2. プロフィール整える
  3. 0→1達成

 

ぐらいまでの話で

 

 

この翌年の活動展開がさらに凄い(笑)

 

単純に

 

上手いなぁ、、、

 

と思いました。

 

けれど今回はここまでで。

じょーじあでした。

 

 

良かったら感想とか頂けると、続き書く気力が湧きます(笑)

 

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